小学生の登下校を見守り続けるボランティアの方
をピックアップしてご紹介します。
(広報紙第23号にも掲載しています)
サラリーマン時代の仕事は経理。いつも仏頂面で、
人付き合いも苦手だったとか。今では常に笑顔を心が
けているという安倍さん、その転機は7年前にさかの
ぼります。
「子供たちの安心と安全のために」
《質問1》
安倍さんがされている 「子供たちを事故から守る」 活
動について、その内容をお聞かせください。
(安倍さん)
月曜から金曜まで、朝と午後の一日2回、間野台
小学校正門近くのT字路に立って、児童たちを誘
導しています。
この場所は、正門から駅の方向に降りる下り坂で、
子供たちはT字路に飛び出す勢いで走ってきます。
実際飛び出す子もいて、とても危険な場所なので
必然的にこの場所に立つようになりました。
《質問2》
登校時と違い、下校時間には時間の幅があると思い
ますが、どう対応しているのですか?
(安倍さん)
1、2年生は、14時頃が下校時間となりますので、
10分前にはこの場所に来ています。
上級生の下校時間は、それから45分後くらい。
その間、近所のベンチに座って待っています。
(それは頭が下がりますね。)
《質問3》
「子供たちを事故から守る」 この活動を始めたきっ
かけは何でしたか?
(安倍さん)
平成17年に間野台小学校のスクールガードボラン
ティアの募集がありました。
定年退職した時で、何かの役に立てればと考え応
募しました。当時、総勢20名ほどが応募し、始め
た頃は5、6人のグループで活動していました。
時が経つとともに、一人減り、二人減り……
気がついた時は私一人になっていました。
《質問4》
この活動で安倍さんが留意している点は何ですか?
(安倍さん)
心がけていることは次の2点です。
まず一つは、子供たちの名前を覚えます。そして
子供たちには名前を呼び声をかけます。
(安倍さんの手帳は子供たちの名前がびっしり!)
そしてもう一つは、「飛び出し」 や「斜め横断」 など
の 「危ない行為」 を見た時は、必ず注意をすること
です。
《質問5》
活動中におこった忘れられない事、またはエピソー
ドなどがあれば教えてください。
(安倍さん)
昨年、このT字路で、「居眠り運転事故」 がありま
した。子供たちが下校する時間より少し前に起きた
事故でしたが、あと数分ズレていたら……思い出す
だけでゾッとします。
嬉しいこともあります。
すでに中、高生になった子供たちが、顔を覚えて
いてくれて、今でも挨拶してくれるんですよ。
《質問6》
今後について、気にかかる事がありますか?
(安倍さん)
自分には持病があって、冬場は活動を休止しなけ
ればなりません。12月から2月の間、代行してく
れる方がいればありがたいです。
子供たちの安心・安全は、地域全体で見守る必要
があると考えていますので、活動がもっと活発に
なったらと思います。
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安倍さんの子供たちへ向ける笑顔、昔仏頂面だった
とは信じられません。仏頂面を笑顔にする小学生の
パワー、エネルギーも素晴らしい!!
その笑顔もパワーも地域で守っていかなければ……
王子台地区社協でも、今後どのようにお手伝い出来
るのか、検討していきます。
安倍さんには、お忙しい中取材に答えて頂きありが
とうございました。
このインタビューを終えた後も、そろそろ下校時間
だと言って、見守りに行かれました。
安倍さんについて、間野台小を今年卒業した児童
が感謝の気持ちをつづった作文を書いています。
(以下文面より)
毎日、毎日、横断歩道に立って
「はい、いってらっしゃい!。」
と雨でも毎日送ってくれた。
(中略)
将来安倍さんみたいな人になりたい。自分から
人のために働くことはとてもかっこいいと思う。
今日も阿部さんは子供たちを見守り続けています。
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